ストーブをつける健太
2012年 05月 17日
もう、6年前になるのか、GWの前後は春なのに寒暖の差が大きい年がある。
確か、この年も。
ほんわか、暖かいまま、GWになるのかと思っていたら、
前夜から急な冷え込みがあった、そんな朝
玄関の扉をあけると目に入る、隣家の自転車置き場のシートの上で
うずくまっていた小さな物体。それが、健太だった。
オネェが産んだ4匹の赤ちゃんのうちの1匹だった。
それまでは、母猫のオッパイを他の仔等と一緒に美味しそうに飲んでいた
まだ、生後2〜3週間の子猫。
オネェはやさしいお母さんで、よく面倒をみていたし、どの子も丸々としていた。
きっと、健太はお乳も最後にもらう末っ子的存在だったのだろう。
少し、他の仔より弱かったのだろう。
もしくは、寒い夜に母猫のぬくもりをもらうスペースが少ないところにいたのかも。
あの寒さに弱まってしまったのだ。
自然淘汰により、弱い子は親から見捨てられると聞いていた。
そして、オネェは他の仔と健太を引き離した。
でもね、きっとオネェは賭けをしたんだ。
朝、あの扉を開けるママ(=私)が一番最初に見るところに健太を置こう。
もしかしたら、弱った健太に気づいてくれるかも。
そうしたら、そうしたら、、、、
オネェは以前から知っていた。
自分の弟妹達が小さいとき、弱まるとあの家の中に連れて行かれて、
いつか、窓辺に復活するのを。
「私の坊やも、気づいて頂戴」と思ったのかも。
そして、オネェの賭けは正しかった。
扉を開けた私の目に子猫が入ったのだ。
その人間は、やはり、近寄り、手の平にのせて、家の中に連れていったのだもの。
冷えて躯が冷たい。もう、だめかも。。
病院に急いで連れて行き、先生に診せると、
ともかく、暖めてあげてと。もちろん、回復するかはこの子の体力次第。
もう、季節的に使わなくなっていた猫用のヒーターを小さなダンボールの下に敷いて、
ぐったりして健太をやわらかい布で巻いて、一晩、寝かせたのでした。
期待半分、諦め半分で一晩が明けた。
なんと、ダンボールの中で、元気にこちょこちょと動きながら鳴く子猫の姿。
「ここどこ〜、ママ、お腹すいたよ〜」ってとこでしょうか。
暖めたAD缶と水をほしがるだけあげたら、みるみる、目つきもしっかりしてきて
すっかり、やん茶坊主の出現!
ともかく、健康になってほしくて、「健太」と名付けた。
小さな健太は毛の生えたゴムボールみたいに部屋中を走り回って遊んだ。
シャンプーもしたら、ふわふわ。布団の上で、ウトウトしたころ、
ママや兄弟を思い出したのかも。
そうだね、母猫と別れるには少し早かったみたいだね。夜中、小さい声で泣いていたもの。
オネェはやさしいお母さんだったんだよ。健太を見捨てたんじゃない。
車で病院から戻ったとき、玄関には姿を消していたオネェも他の仔達が待っていたんだ。
本当なんだよ。健太はちゃんと愛されたんだと思う。
その後すぐ、健太はそのかわいらしさで、猫好きの姑の心を掴んでしまった。
年老いてから子猫を飼うのは無理と言ってる舅の声など、聞こえないようにして、
嬉しそうに抱いて離さなかった。
しかし、なぜか、今では大の仲良しはおばあちゃんじゃなくて、おじいちゃんなんだって。
テレビを観ているおじいちゃんの膝上がお気に入り。
いまでは、太り過ぎを獣医さんに注意される位の大きい子になっています。
ちょっと怖がりで、おじいちゃんとおばあちゃん以外の人がくると、押し入れの中に
隠れて中々出て来てくれません。
引き取られた時に、おばあちゃんがくれた犬のぬいぐるみが今でも大事な友達です。
そして、なんと寒いときは、ストーブのスイッチを自分でONにすることがあるそうです!?
もしかして、あの寒い朝のことを覚えているのでしょうか。。。
確か、この年も。
ほんわか、暖かいまま、GWになるのかと思っていたら、
前夜から急な冷え込みがあった、そんな朝
玄関の扉をあけると目に入る、隣家の自転車置き場のシートの上で
うずくまっていた小さな物体。それが、健太だった。
オネェが産んだ4匹の赤ちゃんのうちの1匹だった。
それまでは、母猫のオッパイを他の仔等と一緒に美味しそうに飲んでいた
まだ、生後2〜3週間の子猫。
オネェはやさしいお母さんで、よく面倒をみていたし、どの子も丸々としていた。
きっと、健太はお乳も最後にもらう末っ子的存在だったのだろう。
少し、他の仔より弱かったのだろう。
もしくは、寒い夜に母猫のぬくもりをもらうスペースが少ないところにいたのかも。
あの寒さに弱まってしまったのだ。
自然淘汰により、弱い子は親から見捨てられると聞いていた。
そして、オネェは他の仔と健太を引き離した。
でもね、きっとオネェは賭けをしたんだ。
朝、あの扉を開けるママ(=私)が一番最初に見るところに健太を置こう。
もしかしたら、弱った健太に気づいてくれるかも。
そうしたら、そうしたら、、、、
オネェは以前から知っていた。
自分の弟妹達が小さいとき、弱まるとあの家の中に連れて行かれて、
いつか、窓辺に復活するのを。
「私の坊やも、気づいて頂戴」と思ったのかも。
そして、オネェの賭けは正しかった。
扉を開けた私の目に子猫が入ったのだ。
その人間は、やはり、近寄り、手の平にのせて、家の中に連れていったのだもの。
冷えて躯が冷たい。もう、だめかも。。
病院に急いで連れて行き、先生に診せると、
ともかく、暖めてあげてと。もちろん、回復するかはこの子の体力次第。
もう、季節的に使わなくなっていた猫用のヒーターを小さなダンボールの下に敷いて、
ぐったりして健太をやわらかい布で巻いて、一晩、寝かせたのでした。
期待半分、諦め半分で一晩が明けた。
なんと、ダンボールの中で、元気にこちょこちょと動きながら鳴く子猫の姿。
「ここどこ〜、ママ、お腹すいたよ〜」ってとこでしょうか。
暖めたAD缶と水をほしがるだけあげたら、みるみる、目つきもしっかりしてきて
すっかり、やん茶坊主の出現!
ともかく、健康になってほしくて、「健太」と名付けた。
小さな健太は毛の生えたゴムボールみたいに部屋中を走り回って遊んだ。
シャンプーもしたら、ふわふわ。布団の上で、ウトウトしたころ、
ママや兄弟を思い出したのかも。
そうだね、母猫と別れるには少し早かったみたいだね。夜中、小さい声で泣いていたもの。
オネェはやさしいお母さんだったんだよ。健太を見捨てたんじゃない。
車で病院から戻ったとき、玄関には姿を消していたオネェも他の仔達が待っていたんだ。
本当なんだよ。健太はちゃんと愛されたんだと思う。
その後すぐ、健太はそのかわいらしさで、猫好きの姑の心を掴んでしまった。
年老いてから子猫を飼うのは無理と言ってる舅の声など、聞こえないようにして、
嬉しそうに抱いて離さなかった。
しかし、なぜか、今では大の仲良しはおばあちゃんじゃなくて、おじいちゃんなんだって。
テレビを観ているおじいちゃんの膝上がお気に入り。
いまでは、太り過ぎを獣医さんに注意される位の大きい子になっています。
ちょっと怖がりで、おじいちゃんとおばあちゃん以外の人がくると、押し入れの中に
隠れて中々出て来てくれません。
引き取られた時に、おばあちゃんがくれた犬のぬいぐるみが今でも大事な友達です。
そして、なんと寒いときは、ストーブのスイッチを自分でONにすることがあるそうです!?
もしかして、あの寒い朝のことを覚えているのでしょうか。。。
by ranranran0320
| 2012-05-17 15:31
| 猫